余罪なし

特にないです

2021年振り返り まとめ

同人活動

4月に1曲出せたけどそれきりで、来年はもう少しがんばろうねってこないだメンバーと話した。せっかくなので聴いてください↓

あと音楽とは別でpixivに『わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?)』の二次創作小説を投稿したりもした。そっちは見なくていいです。

趣味

ほんとはアニメ編とソシャゲ編も書きたかったけど怠惰が勝って書けませんでした。カス。

アニメはスーパーカブ、オッドタクシー、Sonny Boyあたりが面白かった。特に木曽勇太一人原画作監スーパーカブ4話は必見です。

ソシャゲはプロセカとラスバレを始めたけど年の後半はあまり真面目に追えなかった。話は面白いけど読むのに結構体力がいる。アニメ観て本読んで映画観に行って、などすると優先順位が下がってしまう。ガルパと違ってサクッと読めないのもある。仕事も忙しかった。あとガチャガチャとかいう悪の文化を廃止しろ。

仕事

業務内容はまだいいけどそれ以外のゴタゴタでかなり面倒になってきた。いい加減転職をする。

生活

2018年にストレスで身体を掻き壊してしまって以来、アトピーの症状が再発した感じで、今年は特にひどかった。頻繁に皮膚科に通って、そこそこ改善したけど保湿を怠るとすぐにダメになる。あと掃除もやっていきましょう。

すごく久しぶりにメガネを変えたら度が-9.5とか言われてウケちゃった。視力が悪いと自分の体もよく見えないから、肌の調子もいいんだか悪いんだかわからないのがディスアドすぎる。目はいいほうがいいです。

まとめ

特になし。

2021年振り返り 読書編

生きるのが面倒くさい人 回避性パーソナリティ障害

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関わりたくても関われないような傾向を見せる人の特徴として、幼少期に『愛着』が育まれなかったということが挙げられており、愛着は実は生物学的な機能であることも初めて知った。こういった機能の不全により社会での活動が難しくなるケースが多いらしい。また、こういう人たちでも『安全基地』となる人が得られれば社会復帰できるということ。逆に言えば、カウンセリングにも行けないような人までは拾えないということでもある。ここは別問題だけど。

愛着が育まれない要因として『善意の虐待』が挙げられていた。良かれと思っても当人にとっては苦しみでしかない場合もある。カウンセリングの際に、むしろ親とか周りの接し方から変えていく、ということも筆者は試みていて、実際それで効果が出ているのだから、やはり『安心』をいかに得られるかということなのか。

また、回避性の傾向を持つ人が『性的にも、いわゆる男性的、女性的な魅力がある人よりも、ボーイッシュな女性とか、中性的な男性とか、ホルモンが濃厚過ぎないタイプの方が好みであることが多い』と書いてあった。そのことは、『性的な要素が、喜びよりも負担になってしまうことと関係しているだろう』としているのは、少なからず自分に当てはまるので納得できた。恥の感情が性にも影響して、結果的に性を感じさせないタイプを指向するのは納得感がある。まあその考え方はそういうタイプの人たちから性を取り除いてしまっているので暴力的な考え方ではあるんですけど。

夢の国から目覚めても

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同性愛と百合同人にまつわる話だった。自分の中には結局のところ自分は当事者ではない(レズビアンではない)からなあという意識があり、けど"この社会"を生きている以上は当事者ではないわけがなくて、今もどこかで『普通』ではない自分を殺している子供がいるし、殺して無理矢理順応して摩耗しながら生きている人たちがいて、その環境が変化し続けないのは『当事者ではないから』という無関心にあるという点で省みるところがあった。自分は当事者ではないけどその周りの人である、という意識はあったほうが良い。

作中のヒロさんは十七年間百合創作をし続けてきた男性だけど、主人公は彼にレズビアンであることをカムアウトできなかった。そしてヒロさんはカムアウトしても大丈夫だと思わせられなかったことを謝罪していて、そういう向き合い方をしていきたいな。ヒロさんの優しさを受けた由香は「大好き!」と思っても彼に抱きつけなくて、『抱きつく』というただそれだけの行為にそれ以上の意味が付与されてしまうということが、なぁ~……。

あと、百合同人の話でもあったので、すごくコミケに行きたくなった。コミケって、全員が欲望ファーストで動いていて、その空気感が心地よかったんだろうな。何者かであることが求められない世界だからこそ自分自身でいられるというか。まあそれは幻想なのかもしれないですが……。

裏世界ピクニック 6巻

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題材が寺生まれのTさんなだけあって怖さよりもエンタメ性に特化して面白かった。後書きにもあったけど、一冊通して一つのテーマをやっていたのが『劇場版』って感じがあった。かつての敵だった潤巳るながTさんを撃退する流れも確かに劇場版だな……。大人らしく振る舞おうと意識している小桜がしかもそれを伝えるのも好き。 空魚が茜理に愛着を持つようになったのが凄く良いんだよな~Tさんに記憶を消された茜理を取り戻そうとするのもすごく良い。成り行きとはいえ裏世界のかなりの部分に脚を突っ込ませちゃって、それを受けた鳥子が嫉妬してんのも良いし後部座席でコソコソ喋ってお互いの存在確かめあってるのえっちすぎでしょ。バカタレがよ。

井手上漠フォトエッセイ normal?

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井手上漠さんのことを存じ上げなかったんですけど、こうして自分が表現したい形で自分を表現できているのはカッコいいし、それを発信することで、同じような悩みを持ってる人を勇気づけるだけではなく、(『夢の国から目覚めても』のところでも書いたけど)その周りの人たちの意識を変えられるはずなので、こういう話はどんどん発信していってほしいですね。

動物化するポストモダン オタクから見た日本社会

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今更読んだ。読み物としては面白かったけど、実際に社会の中のオタクがどうなのかはよくわからなかった、というか自分はあまり興味がないんだと思う……。

三体Ⅲ 死神永生

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次々と展開する危機とそれに対する対応が面白さを天井知らずにしており、それと同時にスケールも大きくなって最後には宇宙の熱死にまで広がる。しかもそれを緻密なまでの描写をもってなされるので、深く理解できずとも納得感がある。前作の危機が霞むほど。これまで読んだ本の中で一番スケールが大きかった。序盤からトンデモ過ぎて笑いながら読んでたんだけどオーストラリアに四十一億人を移住させるところで爆笑しちゃった。 程心とAAの関係性がかなりよかっただけに、女女銀河の果てまでふたり旅パートがすぐ終わってしまったのだけが惜しい。

わたしたちが光の速さで進めないなら

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SF短編集はいろんなアイディアが読めて楽しいな~と思ってるんだけど、同時にもっと長編で読みてえ~と思うことも多くて、これに収録の『感情の物性』という話はまさにそれだった。手に取ると喜びだったり憎しみだったりを感じることができる物質が世の中に販売されるという導入で、最初はみんなそれを信じないんだけど次第に手に取る人が増えていき、その危険性が指摘されたりするけど流通が止められなくなり……という話なんだけど、結構いいところで終わっちゃったので、もっと長編で読みたくなった。

探偵AIのリアル・ディープラーニング

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ミステリというよりはSFのつもりで読んだけど面白かった。探偵AI「相以」とその対となる犯人AI「以相」というネーミングが良い。 中国語の部屋がそのまま舞台となった展開も、試されているのが〈僕〉ではなく相以で、〈僕〉は主人公の輔との記憶をコピーしたAIだったという展開も面白くて、というかそこが一番面白かった。母の死の真相に迫ったところも良かった。敵組織のオクタコアの人たちの魅力が薄いな〜と思ったらそれすらも織り込み済みで、さらに大きな悪の存在が示されるラストも良かった。あとシンプルに読みやすい。

犯人IAのインテリジェンス・アンプリファー―探偵AI 2―

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トリックが壮大で面白かった。荒唐無稽、とまでは言わないけどちょっとついてけなかった部分あるが……。しっかり全部の要素回収してたのも良い。右龍家の三つ子要素も面白い。 以相の犯行に相以の推理自体を組み込むという点も面白かったし、それがふたりの初めての共同作業とされるのもエグくて良かった。

四元館の殺人―探偵AIのリアル・ディープラーニング

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面白かった!推理の終着点がなかなか見えて来ず本当に大丈夫かな?と思ってから指名された犯人がかなり予想外、というか意表を突かれたけど、説明するための手がかりは提示されていたので納得できた、というか納得する云々以上の展開の気持ちよさがあった。

ミモザの告白

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ある日クラスの美少年の汐がセーラー服を着て登校してくる、という導入。連絡先交換するときに赤外線通信とかが出てきて懐かしいな~とは思ったけど、2021年にこの題材でその時代設定はズルくないか? とはいえ『自分の理解できないもの』に対する衝突は描いているので、読んだ人に目を向けさせるような効果はあるとは思う。まあ最後に主人公が汐の頭を撫でたところが受け入れられなさすぎてお話としては自分には合わねえ~と思った。

差別感情の哲学

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誠実である、ということがどれだけ難しいことかを突きつけられた。上で読んだ本を振り返ると、自分は性に関するトピックに興味があるのはわかるし、それらに対して誠実でありたいと思うんだけど、そう思うことすらも欺瞞ではないか?と言われているようで、読んでいて辛かった。そしてこんなお気持ちを書いていること自体が……というところも辛い。

この本の中では、「よいこと」を目指す中の差別的感情も自覚しなければならないとされていた。何かを誇るとき、実際は他者との比較によって、他者を見下して快を得ている。他者を差別しているという自覚はないままそれが行われる。自分だけで完結すると思っていた向上心すらも批判していて、努力によって向上したのであれば、そこには努力できない人との比較が発生する余地がある。努力できない人に対しても、「努力してもダメだ」と言わせない社会がある。そういう人たちに対する差別は障害者差別や人種差別などに比べて「些細な問題」に見え、しかも社会の基本枠に関わるため制度的な解決が難しい。

そういった全てに対して差別感情を認めた上で自己を批判し続けることでしか誠実であることはできない。大事なのは差別をなくすことではなくどう向き合っていくか。
めちゃめちゃしんどいけど、やっていきましょう……。

機龍警察 白骨街道

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流石におもしろさが常軌を逸しているだろ。ミャンマーサイドはどこまで姿俊之を追い詰めれば気が済むんだと思ったし日本サイドではどこまで城木を追い詰めれば気が済むんだと思った。(絶対これ關剣平出てくるだろ……)ってところでマジで出てきたし『鬼機夫十二神将』ってマジで何???????

上京物語 僕の人生を変えた、父の五つの教え

ここに書いた。

zaki3mymy.hatenablog.com

スーパーカブ 1巻

ここに書いた。 zaki3mymy.hatenablog.com

クリムゾンの迷宮

ここに書いた。

zaki3mymy.hatenablog.com

わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?)

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10月末に出た4巻発売PVの大橋彩香×田所あずさとかいう狙いすましたかのようなキャスティングにまんまとやられて読みだしたけどめちゃめちゃハマっちゃった。最近の漫画とかで料理とかアウトドアとか、そういう趣味的な要素をベースに百合をやる作品が増えてきた印象があって、それらは自分も好きなんだけど、もっとシンプルにラブコメが好きかもしれんと思った。面白すぎる。一気に読んだ。2巻でkocsに感じるものがあったオタクが絶対に落ちてしまう関係性があるので、kocsのオタクは是非2巻まで読んでほしい。あとCV:茅野愛衣みたいな女が出てくるんだけど百合作品におけるCV:茅野愛衣の女が辿る運命を3巻で断ち切ってくれたのがマジでうれしかった。4巻はそれありなんですか!?みたいな締め方をしてくれたのがマジでうれしすぎてうれしすぎて本当に早く5巻が読みたい。まさかラノベに百合コンテンツとしてのハマり方をするとは思わなかった。百合が好き。

自閉症津軽弁を話さない 自閉スペクトラム症のことばの謎を読み解く

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なぜ津軽弁を話さないのかというローカルな疑問が、実は全国的な現象だったことを臨床という地道なデータ集めから明らかにして、それがなぜかという仮説も心理学だけじゃなくて言語学とか他の分野からも検討し、ASDの意図理解という側面からの説明で納得のいくところに至ったのが研究のエッセイとして面白かった。やっぱり臨床って地道だけど地に足ついて進むのが面白いな。

「意図とは、「何かをしようと考えていること」「こうしようと考えていること」「目指していること」であり、意図は単なる欲求ではなく「目標のために、未来を志向してプランを立て、調整するといった心の動き」といえると述べました。その意味では、ある行為をする人のなかに存在するもののようにみえます。」

—『自閉症津軽弁を話さない 自閉スペクトラム症のことばの謎を読み解く (角川ソフィア文庫)』松本 敏治著 https://a.co/7fG74RS

「コミュニケーションにおいては、他人を意図をもった存在としてみることがとても重要になっています。つまり、それが本当に存在するかどうかはわかりませんが、人には心というものが存在していてそれが行為の背景にあると考えます。」

—『自閉症津軽弁を話さない 自閉スペクトラム症のことばの謎を読み解く (角川ソフィア文庫)』松本 敏治著 https://a.co/i8wjWRT

コミュニケーションは究極的には意図理解であるということ、というのが示されたのがかなりよかった。例えば「ありがとう」には『今からあなたに感謝を伝えますよ』という意図がある。ASDの傾向を持つ人にはそれが難しく、だから突飛な行動をしてしまったり、理解を得られないような形でコミュニケーションしてしまったりということがある。言葉をその額面通りでしか使用できないとコミュニケーションがうまくいかない。その言葉が使われる背景を相手と共有していること、そして共有していることを理解していないと難しい。

medium 霊媒探偵城塚翡翠

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めちゃくちゃ面白かった。『霊媒』によって犯人を知ることができるんだけど、当然それを示すためには証拠を集めて推理することになる。そして各章におけるその構造は、クライマックスでは、これまでの事件を再度推理し直していく中で、これまで描かれた城塚翡翠とは何者なのかということが明かされていくというこの本の構造自体に相似する。だからこそメタが効いてくる。すごい体験だな……。

読む前は(霊媒、ねぇ……)とTwitterで時事ネタに一家言があるアカウントみたいなことを思っていたし、読み始めもまあ~~~だいたい同じようなことを思っていたけど、すごく面白かった。全部ネタバレになるので何も言いませんが……。

読めなかった本

読み途中の本

積んでる本

まとめ

読書が下手すぎる。

2021年振り返り 映画編

映画館で観たものだけ。観た順。

ジョゼと虎と魚たち

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鑑賞日:2/7

ヒロインのジョゼは障害を抱えているけど、作品自体が障害者に寄り添えていたのかというとそこはなんとも言えない気がしていて、恋愛映画という印象の方が強かった。なんというか、配慮されるべきところに配慮が届いていない中で、こういう作品を12月25日に上映開始するのは……という気持ちになった。エンドロールの解体される家を眺めるジョゼのカットは良かった。

プリンセス・プリンシパル Crown Handler 第1章

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鑑賞日:2/13

本編の派手なアクションは序盤のカーアクションくらいだったけど、シリアスな話の進め方はさすがで、疲れ果てたスパイの最期のあっけなさとその余韻が観賞後もしばらく続いてよかった。

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いや~めちゃくちゃカッコいいOPですね。

シン・エヴァンゲリオン劇場版:||

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鑑賞日:3/13, 6/19

観に行く前にいろんな人の感想を見かけたけど、ほとんどの人が半分自分語りになっていたのが印象に残ってる。自分も観ながら半生を振り返るような気持ちもあり、特にあの場所でシンジ君がカヲル君に「何度もここに来て、君と会ってる」と言った瞬間に第弐拾四話を延々とバックグラウンド再生しながらソロでネトゲをやっていた子供のときの記憶が呼び起こされてボロボロに泣きました。

エヴァンゲリオンはフィクションであることが後半の父親との戦いの中のメタの応酬でこれでもかというほど強調される。シンジが父親と向き合えたのはミサトのような他者がいたからこそで、だから今度はシンジが他者として、エヴァ(=フィクション)で戦ってきた子供たちを現実に送り出す。旧劇を思わせるこの一連のシーンは、これまで作品を追いかけてきたファンに向けた作品からの労いであると同時に「さようなら」でもあって、とても苦しい。最後にはシンジ自身もエヴァンゲリオンに「さようなら」をして、新しい他者のマリと現実を歩んでいく。観客にもまたそうするように語りかけるから、苦しいけど「さようなら」をして現実に向き合うしかない。でも「さよならはまた会うためのおまじない」だから、きっとまた会いに来てもいいのかもしれない。フィクションと一緒に現実を生きていってもいいのかもしれない。映画館を出た後、うれしかった。ずっとアニメが大好きでよかったなという気持ちにさせてくれて、うれしかった。

ガールズ&パンツァー最終章 第3話

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鑑賞日:3/27

あんこうチームが撃たれて引きは辛いな……続きがいつ観られるのかの方が気になってきた。プリンセス・プリンシパルの方が先に終わるのでは。先日ガルパン放送10周年とかやっててビビりました。

BanG Dream! Episode of Roselia Ⅰ : 約束

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鑑賞日:4/24

そもそも前後編2本にガルパのシナリオ4年分を詰め込もうとした企画の時点でかなり無理があったんだと思う。どう構成するのかを期待してたんだけど、とりあえず全部詰め込んだ感じで中々辛かった。約束(曲)のアカペラのピッチがズレてたのが一番アカンかった。私に向けた映画ではなかったということです。

劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト

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鑑賞日:6/5, 6/12, 6/20, 7/4, 7/16

一番好きな映画です。

映画大好きポンポさん

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鑑賞日:6/6

名作オマージュっぽい要素については自分は全然映画を観ないのでふんわりとした理解だったけど、そういうの抜きにしてもリッチなアニメーションでテンポも良くて楽しめた。エンドロールでジーンくんとアランの2ショットがお出しされたのはシンプルに萌え萌えだった。

撮影監督の星名工さんがあげていたツイート。車のライトが撮影処理で加えられているけどナタリーの影は作画の段階で入っていて面白い。美術に対する知見がないので、濡れた路面の反射が美術だけで表現されてるのもすごいなと思うんだけど、撮影処理が加わると静止画でもアニメーションになるという印象を受ける。アニメおもしれ~となります。

BanG Dream! Episode of Roselia Ⅱ : Song I am.

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鑑賞日:6/26

湊友希那の「私は歌が好き」がめちゃくちゃあっさりで、絶対原作読んでないだろ、と思った。私に向けた映画ではなかったということです。

機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ

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鑑賞日:7/10

ガンダムシリーズを全く知らない状態で観たけど、夜の市街戦のアクションを逃げるハサウェイたちの視線で見せられて、そのスケール感がよかった。それにしてもずっと画面が暗くて、終盤の海の上で戦うシーンも見にくかったんだけど、それだけにビームサーベルが交わったときの反射光でΞガンダムペーネロペーの機体がハッキリと見えた瞬間がめちゃくちゃ際立ってかっこよかった。

竜とそばかすの姫

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鑑賞日:7/16

物語の舞台の仮想空間Uにアクセスするデバイスがイヤホンだけで、それだけでVR空間にフルダイブしていてかっけえ〜って思ったけど、下校中に歩きながら使ってるシーンもあって普通に危なかった。技術的なディテールを詰める気が全くなさそう。話も、後半鈴が東京に向かうのはいいにしても(よくないよ)一人で行かせるのはダメだった。合唱団の人たちは鈴の母のことも知っているのだから止めるかついていくかしないと、いややっぱり東京に行くな。というか遠すぎる。結局直接会わないと解決できないならVRも大したことないねって思っちゃわない?そんなこと思いたくないが。だったらVR内で虐待者が鈴の歌を聞いて改心するくらいの方がまだよかった(全然よくないです)。私に向けた映画ではなかったということです。

駅の待合室のワンカットの告白シーンはよかった。

アジアの天使

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鑑賞日:7/22

久しぶりに実写映画を観たら、人がめちゃくちゃ動くな、という全然本質的じゃない感想が最初に出てきてしまった。寒い中で人が寄り集まってるカットがあったんだけど、アニメだったら作画コストがめちゃくちゃ高そうだな、みたいな……。

言語の壁による隔たりがあることで相手には伝わらないからこそ弱音を吐ける。隔たりは家族の中にもあって、日本人と韓国人の家族が交わってそれが和らいでいくことが描かれる。どこ取ってもいいシーンばかりだったな……。

サイダーのように言葉が湧き上がる

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鑑賞日:7/23

最高!来年からの夏の金曜ロードショー全部これでいいです。

郷土資料館を訪れる場面があって、ああいう場所で触れる歴史って知識としては得られるけど実感として今と結ばれないんだよな~(私感)と思っていたら、中盤でレコードが掘り出されることによって藤山さんの思い出が『時を超える』んだけど、でもやっぱりそれは過去の思い出でしかない。それが今度は時計の盤面という『時を刻み続ける』アイテムとして再登場して、あのお祭りのあの場所で、改めてレコードとして再生されることで、変わらない音楽によって昔と今がしっかりと結び付けられる感覚がとても心地よかった。それ自体が近年のシティポップブームの文脈にも乗っかってるんだよな~。

なにげに地域のショッピングモールという場所で閉じていたのもよかったな~。個人的には特にいい思い出ないんだけど、この映画の中だとすごく楽しげな場所として描かれていたし、ショッピングモールをメインの舞台にするのも結構珍しい気がする。

あとエンドロールで、作中に出てくる俳句が実際に今の高校生によって詠まれたものだったことがわかったのもすげ~~~うれしかった。監督インタビューにもあったけど、実際の高校生のリアルな感性によって制作が動かされて、こんなに爽やかでストレートな作品になっていたということがすごくうれしい。毎年夏に観たいな~。

BanG Dream! FILM LIVE 2nd Stage

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鑑賞日:8/21, 8/28, 9/4

ポピパ・ロゼ・モニカ・RASの演奏は実際のライブの音源を使っているらしく、Afterglow・パスパレ・ハロハピも音響が完全にライブのそれで、観客の歓声とかも入ってたから臨場感もあり、去年や今年の行けなかったライブとか中止になったイベントとか、そういう色々を一曲目のイニシャルを聴きながら思い出した。

エンドロール前最後の曲がCiRCLINGで全然予想してなかったんだけど、やっぱりめちゃくちゃいい曲だな~。ポピパ3章でも印象的だったしガルパ内でも大きな文脈を持った曲なんだけど、それだけじゃなくて、コロナ禍を経てやっと開催できたポピパ(リアルバンドの方)のライブで、アンコールが終わったあとにバックでCiRCLINGが流れたんだけど、それに合わせて戸山香澄役の愛美が終わりを惜しむようにポツポツと口ずさんでいたことがあって、そういうのとか、最初に書いたような行けなかったライブだとか、そういう、いろいろなものが重なったことによって稀有な体験になったと思う。

あと週替りでアンコールの内容を変えるとか、そういう上映スタイルって可能なんですね。おかげで3回観に行くことになりましたが……。

岬のマヨイガ

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鑑賞日:8/28

そこそこ軽い雰囲気を予想していたけど、冒頭に津波にさらわれた震災後の街並みが映されてかなり喰らった。予告とかでそういったところは特段触れられていなかったから全然身構えてなかっただけに、言い方は悪いけど初っ端から結構気が重かった。

こんなときだからこそ人と手を取り合って信じて生きていこうという明確なメッセージがあるのはわかったけど、震災を直接体験したわけではないので、それについて良いとも悪いとも言いづらいところではある。後半は、震災そのもののメタファーとしての妖怪アガメを打ち倒すことで困難を乗り越える様子を描きたいのはなんとなくわかるんだけど、前半や中盤の雰囲気からそっちのノリに行くのは示唆されてはいたものの、個人的には乗り切れなかったな……。原作は児童文学ということなので、文章で読んでいたらすんなり飲み込めてたかもしれないところはあったかもしれない。個人差はありそう。難しいですね。

主人公ユイ役の芦田愛菜の演技はめちゃくちゃ良かったですね。

プリンセス・プリンシパル Crown Handler 第2章

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鑑賞日:9/25

音響がめちゃくちゃ良かった。冒頭、ケイバーライト爆弾の海上実験のシーンでの爆発音がスーロー出すぎてイスが震えててウケた。第1章よりもアクションが多めだったし、展開としても、コントロールと王室とは別の第三勢力として立ち上がってくるところだったので今後が楽しみ。

整形水

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鑑賞日:10/23

思ったよりグロかったな……。母親が自分の瞳の色を知らなかったということが、整形水に手を出してしまう本当に最後のきっかけだったんだと思うと結構しんどかった。そして整形水を手に入れることすらできないような人は……ということも考えると……考えるだけで終わってしまうこと自体が……というのが連鎖的に発生した。 あとこういうCGアニメだと集中線が入るとすげえウケが生じてしまうんだよな……なんとかなりませんかね。

アイの歌声を聴かせて

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鑑賞日:10/30, 11/20

最高!来年からの夏の金曜ロードショー全部これでいいです。(2回目)

人工知能という概念を初めて知ったときの気持ちを思い出させてくれる映画だった。AI倫理はちゃんとしたほうがいいのはそうなんだけど、そういうのは一旦置いた上で純粋な気持ちで良さがあった。 IoTをフル活用したミュージカル空間、一番見たかったやつだと思う。シオンがいきなり歌い出したかと思えはピアノが鳴り出したり周りのスピーカーから音楽が流れたりして、他の登場人物がそれに飲み込まれていくのがよかった。 あと、構成が良かった。特に冒頭~シオンが転向してきたところ。 舞台は星間エレクトロニクス社が手掛ける、AIを始めとしたテクノロジーの実験都市であることを映像や会話の中から伺える行間の作り方や、登場人物の性格や関係を最低限提示した掴みがうまかった。オリジナルアニメだけどスッと入り込めたので、やっぱり掴みって大事だな……。でも色々な掴みがあるよね、ということをいろんなアニメ映画見て思ったので、おもしれ~となります。

フラ・フラダンス

鑑賞日:12/4

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TVシリーズの総集編+αみたいなテンポ感で進むから(TVシリーズの総集編+αみたいなテンポ感で進むな……)という気持ちがノイズになるんだけど、一組だけ明確にカップリングをやっているところがあってめちゃくちゃ刺さったし、いつの間にかそこの関係が進んでるところとか見せられたので声出そうになった。あとなんか、あかジェネのころのアイカツ!みたいな感触があったので、そういうのもあって結構馴染む映画だった。

サマーゴースト

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鑑賞日:12/4

良くも悪くも予告編から受ける印象まんまの映画だった。好きか嫌いかで言ったら、夏、花火、幽霊とか『要素は好き』なんだけど、いやそんなのみんな好きじゃんというか、『好きな要素集めました』で終わっている印象で、アニメーションとしてよかったかというと、まあ良くはなかった。あんまりちゃんと動いてなかったな。音楽も含めた編集が結構難点あって、まあ編集というよりはコンテの時点でタイム感が意識されてなかった感じだった。アニメ作るのってマジで難しいんだろうな。

まあ、投資的というか、ネクス新海誠を見据えた企画なんだろうな、と思った。この先どうなるかはわかりませんが……。

まとめ

特に良かったのは

ですね。漁港の肉子ちゃんを見逃したのは後悔してます。

あと、これを書くにあたって全部の予告編を初めて見たり改めて見たりしたんだけど、おもしろかった映画は予告編もいいと思ったし、ちゃんと予告編も見たほうがいいのかもしれん。シンエヴァのが冒頭6秒だけでもうめちゃくちゃカッコよかったのでもう一回貼っておきます。 www.youtube.com

SELECTION PROJECT 第12話 感想

レッスン室で倒れた鈴音に玲那が駆け寄るカット。

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手前の玲那の手首と影の動きを描くだけで玲那が覆いかぶさるように体を動かしていることがわかる。既に鈴音の体に影が入っているけど、玲那の動きに合わせて影が鈴音の体を這うように重なって濃くなる。一方で床の影の濃さは変わらない。アニメ的で良い。

20211202

f:id:zaki3mymy:20211202222038p:plain 狙い撃ちされています。

好きなアニメ監督が好きな作家と組んで好きなn……nカプをメインに据える可能性が出てきたのマジで狂いそうになってきた。『音楽 ポニーキャニオン』によってOPないしはEDが内定しているのが狂いすぎ。12/22発売の3rdシングル『アラビアン・ユートピアン』をよろしくお願いします。

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古見さんは、コミュ症です。 第5話 感想

古見さんは、コミュ症です。』第5話の、古見さんの家に遊びに来た只野くんとなじみが、家の前で古見さんとバイバイするシーンの空間の使い方がよかった。

お別れするシーンの最初は、古見さん・只野くんとなじみを同距離正面ミディアム・ショットで映していて、画面の収まりがやけに良い。只野くんとなじみのカットは古見さんのカットよりも奥行きがあって、次で活きてくる。

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バイバイ古見さん
次のカットでは遠くなった二人を古見さん越しに映して、最後は一人残された古見さんをロングで撮る。ちょっとさみしそう。
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見送る古見さん

古見さんが多く喋ることができない代わりに、只野くんやなじみやその他大勢の周りの人物の反応によって話が進んでいくことが多いけど、ここは台詞少なに画面だけで古見さんの気持ちがなんとなく伝わってくる。

OPで引き込まれて、本編もレイアウトや演出の工夫が秀逸で、あと、5話まで観てようやくノリがつかめてきたので、単純にお話も楽しめるようになってきた。いいアニメですね。

最近読んだ本(2021/10)

スーパーカブ 1巻

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やっと読んだ。2021年春アニメが終わったタイミングで買ってはいたんだけど、色々あって読めてなかった。嘘です。他のアニメ観たり小説読んだりしてました。

当然と言えば当然だけどアニメより生い立ちとか心境とかが詳細に書かれていて、むしろそういう諸々を取捨選択した結果として、あのさっぱりしたアニメーションになっていたというのは、監督の舵取りと脚本の力によるところが大きいんだろうな。

アニメでいうと6話(修学旅行)の回までが収録されていて、巻の構成として上手いピークの持っていき方だった(アニメのシリーズ構成もこれしかないだろうという話でもある)。小熊が修学旅行バスとは別にカブで向かい、礼子と二人乗りに至るまでの過程と高揚感、そこから終りを迎えたカブへの礼子の感傷に至るまでのテンションコントロールが絶妙で、カブとその歴史に対する敬意を示す締め方も改めて文章で読むと味わいも増した。少しずつ既巻も読み進めます。

クリムゾンの迷宮

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一面が深紅色の岩や砂礫の火星(とされる場所)を舞台としたデスゲームもの。舞台が荒涼としているので、殺し合いというよりは極限サバイバル描写が面白かった。殺しがあったことが判明してからの緊張感とテンポはよかった。食人描写とかありつつも、そこまで気持ち悪い感じにはならずに緊張感を保ったまま読み切れた。

まあ実を言うと10年前くらいにやる夫スレで読んだんだけど。先日Twitterで作品名を見かけて思い出して購入した。やっと禊が済んだ気持ち。

上京物語 僕の人生を変えた、父の五つの教え

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中学の同級生から10年ぶりくらいに連絡が来て、結婚の連絡かそうでなければマルチかなくらいに構えてWeb通話したんだけど、特に何というわけでもなくただ久しぶりに連絡したかったから連絡したということだった。その友人は転職したり、色々あってゆくゆくは起業したいとのことで今はがんばっているらしく、そのきっかけにもなったのがこの本で、絶対読んでほしいとのことだったので読んだ。

自己啓発本だが、前半はある青年の半生を記した小説で、まあ色々と失敗する人生を送り、特に物語に起伏がないまま終わってしまう。後半はその父親(厳密に言えばその青年の父親というわけではないが)から息子へ向けた人生哲学を綴った手紙で、前半の青年の半生を振り返り、どうすれば『成功』に向かえたのかについてを語る構成になっていた。

正直あまり面白くなかった。そもそも人生における『成功』を定義しておらず(もちろんそれは人それぞれだとは思うが、それに関するお断りを入れておくべきでは)、また『常識を破る』ことについても強調して書かれているが、所々に筆者が内在しているであろう『常識』に無自覚だと思われるところがいくつかあって、筆者が知らず知らずのうちに読者の対象を狭めてしまっているのが気になった。まあ人生における『成功』を目指してるわけではないような人は最初からターゲットではないと言われればその通りではある。 そもそも必ずしも『成功』しなくてよくない?というようなことを考えてしまい、自己啓発本を読むのが向いていないことがわかった。まあでも最後の方に『本は読んだほうがいいよ』みたいなメッセージがあったのでそこはそうやねと思った。

まとめ

本は読んどけ!